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コラム

家にあるもので行う牛革ジャン襟元の皮脂ケア&予防


革ジャンを羽織ったとき、首元がチクチクしたりベタつきが気になったことはありませんか?実はその原因、着用時に付着した「皮脂汚れ」かもしれません。放っておくと頑固な黒ずみや変色、ニオイの元になり、お気に入りの一着を傷めてしまうことも…。でも大丈夫!高価な専用クリーナーを買わなくても、家にある「あのアイテム」を使えば、自宅で簡単にすっきり落とせるんです。本記事では、手軽にできる皮脂ケアの手順から、今日から試せる汚れ予防テクニックまで分かりやすく解説します!


はじめに予防からです、インナー(首元を覆う服)を工夫する!

最も効果的で手軽な予防法は、革と肌が直接触れないようにすることです。まず、ここが大切です。

・ハイネック・タートルネック・モックネックのインナーを着る。

・襟付きのシャツ(スタンドカラーやドレスシャツなど)を合わせる。 これらを挟むだけで、汗や皮脂の大部分を服が吸収してくれます。


次に付いてしまった皮脂汚れケアです。今回は革専用クリーナーではなく、家にある物でご紹介します。

・蒸しタオル →革は水分を嫌いますが、「ごく短時間の湿気と適度な温かさ」を利用すると、固まった皮脂をふやかして浮き上がらせることができます。一番革に負担がかからないおすすめの方法です。水で濡らしたタオルを固く絞り、電子レンジ(500W〜600Wで30秒〜40秒ほど)で温め、浮き出た汚れを優しく拭き取り、水分が残らないようにすぐに乾いた布で拭き取り、風通しの良い日陰で十分に乾かしましょう。

・食パン(白い部分) →欧州では革製品のお手入れで昔から使われるケアです。100均で販売している革専用消しゴムも有効ですが、家にあるパンも同様の効果があります。パンの白い面で、革の汚れ部分をゴシゴシこすらず、転がすように汚れを吸着させます。パンの持つ適度な水分と柔らかさが、革の表面を傷つけずに手垢や軽い皮脂汚れを取り除いてくれます。

・メイク落とし用シート(オイルフリー・ノンアルコールに限る) →クレンジングシートは「顔の油分やメイクを優しく浮かす」ように作られているため、革の皮脂汚れ落としにも相性が良いです。オイル入りシートは油シミになり、アルコール入りシートは革の色落ち・ひび割れの原因になるので、注意してください。拭いた後は水分が残らないよう、すぐに乾いた布で拭き取り、風通しの良い日陰で十分に乾かしましょう。

・バナナの皮の裏側(内側の白い部分) →バナナの皮の内側(スジのある白い部分)には、「タンニン」という成分が含まれています。実は、革をなめす(加工する)際にもタンニンが使われるため、革との相性が抜群です。皮脂汚れが気になる部分に優しく押し当て、滑らせるように擦り付けると、皮の繊維が汚れや手垢を吸着してくれます。乾いた布でバナナの繊維や残った成分をきれいに拭き取ると、驚くほどしっとりとしたツヤが出ます。


汚れ落とし後の革への油分・保湿分は必須です、次は紹介したケア後の油分・保湿分の代用品をご紹介です。

革用保湿クリームの代用品としては、これからの季節に活躍する「ニベア」などの一般的なハンドクリームやヴァセリン(ワセリン)です。高価な油分(動物性精油)が含まれているものは、カビの栄養になり、かえってカビが付きやすくなります。少量使用以外の時は、ワセリンのような無機質なものを推奨します。


*絶対に使ってはいけない「NGな代用品」

・サラダ油・オリーブオイル・ゴマ油などの食油 →酸敗臭(嫌なにおい)が発生したり、カビの強力な温床になり       ます。また、粘り気が出てホコリを吸着し、黒ずみ汚れの原因になります。

・クレンジングオイル・ベビーオイル →界面活性剤やミネラルオイルが強力すぎるため、革の塗膜を溶かしたり、激しい色落ち・シミを引き起こすリスクが高いです。

・尿素入りハンドクリーム →尿素には角質(タンパク質)を分解・柔軟化する作用があるため、動物の皮(タンパク質)である革を劣化させたり変質させたりする恐れがあります。


蒸しタオル・パン・メイク落としシート・バナナの皮で実際に試した画像です。

結果MVPはパンが一番皮脂汚れを落としてくれました。2位はバナナの皮、3位蒸しタオル、4位メイク落としシートの順です。パンは優しい消しゴムのような感触でありながら、消しゴムより水分があるのでピンポイントで汚れ落としが出来ました。然しながら、革に触れた感触ではバナナの皮が一番本来の革に戻してくれた感じです、含まれるタンニンの効果で相性がいいのでしょう。


最後はパンを使って殆どの皮脂汚れを落とす事が出来ました、落ちるか不安でしたが何とかなる物ですね。消しゴムも有効ですが、パンより革に与えるダメージは大きいので色落ち注意です。また、パンでの汚れ落ちし後にバナナの皮を擦り付けるのもアリかと思います、革がしっとりするのでオススメです。(ちなみにバナナの残り香は感じられません。)


お気に入りの革ジャンも、日頃のちょっとしたお手入れと予防でぐっと長持ちします。家にある身近なアイテムで手軽にケアできるなら、今日からでも始められそうですよね。首元のベタつきや汚れが気になったら、ぜひ試してみてください。蘇った革ジャンで、これからの季節ファッションをもっと楽しみましょう!


まさと

世界初の皮革栄養洗剤レザーウォッシュをもっと広めるために奮闘中。 国家資格クリーニング師。 TeMA(クリーニング屋の集まり)https://tema.jp/に所属し、革製品お手入れ情報を日々アップデートしてます。 革のお手入れに関するお問い合わせは弊社サイトで随時、 受け付けております。