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本革の種類と特徴まとめ!初心者でも失敗しない選び方・見分け方

動物革・爬虫類革・魚類革の押さえておきたいポイントを解説します。下の表は革のランク表です。


《馬》

~コードバン~

コードバンとは馬の尻部分の革の事で、ランドセルや財布、革靴等に使用される。ヨーロッパの食用として生産されている農耕馬から採れる革で、硬く丈夫で且つ水にも強い高級革です。


《牛》 

世界で流通する革製品の70%前後は牛革で、食用牛肉の副産物である事が主な理由です。

牛の成長過程で名称・価値が変わりますので後出で説明いたします。

牛革は若い革ほど高価でハラコ・カーフスキン・キップスキンまでが一般的に高級とされています。

革の産地別ではヨーロッパ産の物は仕入れが高いと以前タンナーさんが教えてくれました。【山口産業(株)RUSSETY – 人と自然と環境にやさしい革づくり

~ハラコ~     

牛の胎児革(早産・死産した子牛の革)で私も一度だけハラコのバックを見たことがあるレベルでほぼ流通がない革。起毛付のデリケートな革でケアも難しい。後出ベビーカーフをハラコとして製品化しているケースが多く、ここは区別しましょう。

~カーフスキン~    

生後6ヶ月までの牛革で流通する牛革の最高峰。高級ブランドバック・財布等で使用され、生後3か月までの牛革をベビーカーフという方もおり、さらに高級品扱いとなります。柔らかく傷が付きやすい革ですので、ケアもこまめにする必要があります。

~キップスキン~    

生後6か月~2年以内の牛革で牛の成長過程でキップスキン革までが高級革と言われる。海外ではキップスキンとカーフスキンは区別なく取り扱われており、高級ブランドのエルメス、ボッテガ・ヴェネタ等の財布やバックの表記はカーフ革だが革の厚みから見るとキップスキン革を使用している事が多く、国内外の認識の違いには注意が必要です。

~カウハイド~     

生後2年以上のメス牛革です。個体も大きい事から取れる革の面積も広くなり、トートバックや上着に使用される素材です。メス牛革である事から柔らかさもある。このカウハイド革を使ってブライドルレザー(長時間、蜜・蝋をしみこませた丈夫で光沢のある革)が作られている。

~ステアハイド~    

生後2年以上の去勢したオス牛革で、冒頭ご説明した食用牛肉の副産物の革はステアハイドとして革製品加工に使用される。街中で見る革の靴・財布・バック・上着はステアハイド革で作られている事が多く、取れる革の面積や耐久性、革の厚さからも製品化しやすい。

~ブルハイド~     

2年以上の去勢していないオス牛革で、硬く、丈夫な革です。成牛オス牛である事から戦闘痕であるキズが表面の至る所に見られる。製品化には不向きで靴底パーツや刃物砥ぎベルト等に使用される事が多いが、シボ・シワ・キズで個体差があることから、一点物のサイフ・トートバックの専門ブランド(ブルハイド専門ブランド「KIGO」History | KIGO等)もあります。

~ブッファローパーソン~

水牛の革で柔らかく加工しやすく、且つ水にも強い革です。特徴として独特のシボがあり、このシボを生かして製品化される事が多いです。イタリアブランドのイル ビゾンテ(IL BISONTE (イル ビゾンテ) 日本公式オンラインストア)のビゾンテは水牛を意味します。


《豚》

~ピックスキン~  

国内自給可能な革(豚肉消費量が多い為)で、安価な革として親しまれてきました。以前は東京の墨田川周辺に、50件程の豚革鞣し場がありましたが豚革の取引価格が安価な為、今では数件になってしまいました。しかし、近年は通気性・透湿性・耐摩擦の面で見直し傾向にあり、ジャケット・手袋・財布・バック等で需要は増加している。また、豚革鞣し技術が高い事から日本は豚革輸出国となっており、海外ブランドにも使用されている。目を凝らして表面を見ると三角形三つ1セットの毛穴があるのが特徴です。

~アメ豚~       

タンニン鞣し加工で摩擦をかけ油をひいた光沢のある飴色の革で、日本が発祥の地。高級財布やランドセルの裏地等に使用されている。また、アメ豚革を柔らかく加工した物を豚モミ革とも言います。


《羊》

革製品の世界シェアでは牛革の次に多いのが羊皮です。柔らかく軽量である反面、耐久性は劣りる為、コートや手袋等の防寒具に使用される事が多いです。

~ラムスキン~      

生後1年以内までの子羊の革で海外ブランドバック等に使用される高級革です。

~シープスキン~    

→生後1年以上の羊皮でムートンとも呼ばれます。脂肪の穴に空間が出来る事から熱が逃げにくく、コートやジャケットに加工されることが多いです。


《ヤギ》

~ゴートスキン~    

大人のヤギ革の事で、厚みは薄い革ですが強く耐久性があります。バイク乗りの方には馴染みのある手袋素材です。個人的には牛革より薄く丈夫なヤギ革の上着が好みです、耐久性は劣りますが軽い素材でしたらラム革をおすすめします。

~キッドスキン~    

子供のヤギ革の事で、ゴートスキンより柔らかく高級ブランドの靴・バックで扱われています。生産量が少なくモロッコ産の物は高値で取引されています。


《シカ》

~ディアスキン~    

→通気性がよく古来より武具として使用、別名セーム革とも呼ばれ油でなめし加工せれる事から強度・耐水性に優れている。戦国武将の武田信玄が甲冑にシカ革を取り入れた事でも有名で、シカ革を使った甲州伝統工芸品「印伝」(甲州印伝・漆でのせる文様と想い/やまなしの美技)製品は人気が高い。また、革の繊維が細かい事から自動車磨きのクロスにも使用されている。


《ダチョウ》

~オーストリッチ~  

羽を抜いた後のポツポツ模様(クイルマークと言う)が特徴の革です。丈夫且つ柔らかい革素材で財布やバック、ジャケットに加工されます。クイルマークはオーストリッチ革の一部にしかなく、貴重な部分です。安価な財布・バックにこのクイルマークがあれば、他の革をプレス加工して作った疑似オーストリッチ革の可能性を疑ってください。


《ヘビ》

~パイソン~        

パイソンとはニシキヘビの革の事です。ダイヤ模様のダイヤモンドパイソンはアメニシキヘビの革で、不規則な模様のモラレスパイソンはビルマニシキヘビの革です。蛇は金運を呼ぶと言われ、財布に加工されるケースが多いようです。


《ワニ》

クロコダイル・アリゲーター・カイマンと革加工の際に名称が付きますが、カイマンはアリゲーターの一種です。四角と丸の形の鱗(専門用語で【班(ふ)】といいます)が有り、最高級品クロコダイルの腹側の正方形鱗の中心には点がありこれはクロコダイル革特有の物で革の見分けに覚えておきましょう。 背側の革は頭部付近の突起の数で見分けます、6個ならクロコダイルで12個ならカイマンです。 アリゲーターの特徴は背側の突起が丸みを帯びており、腹側の四角い鱗は長方形をしています。

ここまで覚えていれば、牛革にプレス加工をした疑似ワニ革と区別が出来ます。商品としてはスモールクロコが最高級品でエルメスのバック等に使用され、1ランク下のラージクロコも高級革で、鱗が左右対称だとより高値です。


《トカゲ》

~リザード~

リザードとはトカゲの革の総称です。種類が豊富なことから、財布や名刺入れ等に張り付けて加工されます。革は薄いので強度はイマイチでが、海外では人気が高く、高級ブランド「エルメス」の革製品でも採用されています。革の産地ではインドネシアが有名でリングマークトカゲは高値で取引されています。


《アカエイ》

~ガルーシャ~    

アカエイを加工したエイ革の事で、スティングレイとも言います。18世紀のフランスで、刀の鞘作りで名を馳せた革職人ジャン・クロード・ガルーシャが、エイ革を用いた小物や装飾品を制作したことが由来です。エキゾチック革の中では最強の強度・耐久性で、表面の突起が人の歯・骨と同じ成分で出来ています。製品加工の際は硬すぎる故、縫製には専用の針や工具が必要とします。用途は財布・時計ベルト・バック等です。


「まとめ」

本革は、動物の種類や加工法によって表情が異なり、正しく選んで手入れをすれば一生モノの相棒になります。それぞれの革が持つ個性や経年変化(エイジング)の魅力を楽しむことがレザー選びの醍醐味です。本記事を参考に、あなただけの特別な革製品を見つけ、大切に育ててみてください。

まさと

世界初の皮革栄養洗剤レザーウォッシュをもっと広めるために奮闘中。 国家資格クリーニング師。 TeMA(クリーニング屋の集まり)https://tema.jp/に所属し、革製品お手入れ情報を日々アップデートしてます。 革のお手入れに関するお問い合わせは弊社サイトで随時、 受け付けております。