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レザーブーツの臭い取りは「洗う」が正解?レザーウォッシュで中までスッキリさせる方法

レザーブーツのイヤな臭い、玄関を開けた瞬間にふわっと漂ってくると気になりますよね。でも、消臭スプレーでごまかすだけでは、どうしても「その場しのぎ」になりがちです。臭いの正体は、汗や皮脂がしみ込んだインソールやライニング部分にたまった水溶性の汚れと雑菌。ここを一度リセットしてあげないと、またすぐに戻ってきてしまいます。
そんなときに役立つのが、革を傷めにくい弱酸性の洗浄剤「レザーウォッシュ」。レザーブーツの内側まで優しく洗って、臭いの“もと”からスッキリさせる、というのが今回のテーマです。
なぜレザーブーツはこんなに臭いやすいのか?
レザーブーツはスニーカー以上にムレやすく、いったんニオイがつくと抜けにくいアイテムです。理由はシンプルで、
- 足の汗・皮脂・角質がインソールやライニングにしみ込む
- 湿気と汚れをエサに雑菌が増える
- その結果として特有の「むっとした臭い」が発生
という流れが、ブーツの中でずっと続いているからです。
表面の革だけサッと拭いても、臭いの主戦場はブーツの「中」。ここをきちんと洗えるかどうかが、レザーブーツの臭い取りの分かれ目になります。
やりがちなNGケア
臭いが気になると、つい次のような対処をしてしまいがちです。
- 消臭スプレーを大量に吹きかける
- ドライヤーの熱風を中に当てる
- ベランダや直射日光でガンガン干す
一時的にはマシになっても、
- スプレーの成分が残って革を硬くしてしまう
- 強い熱で革が乾燥・ひび割れしやすくなる
- 日光で退色や硬化のリスク
など、長い目で見るとレザーブーツの寿命を縮めてしまうこともあります。
臭いの原因そのもの(汗・汚れ)をやさしく落としてあげる方が、結局コスパも良く、ブーツにも優しいケアになります。
レザーウォッシュで「臭いのもと」を洗って落とす
ここでおすすめしたいのが、革専用の弱酸性洗浄剤「レザーウォッシュ」です。
レザーウォッシュは、
- 汗・ムレ・カビ臭など、水溶性の汚れを落とす
- 皮革のコラーゲン・ケラチン繊維を保護する
- 洗いながら油分・保湿成分を補給して、革のしなやかさを保つ
という特長があり、レザーブーツの「臭い取り」にも相性の良いアイテムです。
なかでも「靴・革小物丸洗い用」ラインは、インソールやライニングを洗いながら、臭いのもととなる汚れをスッキリ落とすのに向いています。
レザーブーツの臭い取り:かんたんおうちケア手順
※以下は一般的なスムースレザーのブーツを想定しています。心配な場合は、目立たない場所で必ずパッチテストをしてください。
- 靴ひも・インソールを外す
ひもと中敷きは、汚れと臭いが溜まりやすい部分です。外して個別に洗える状態にします。 - ホコリ・泥をブラシで払う
馬毛ブラシなどで表面のホコリや泥を落としておくと、洗浄成分が汚れに届きやすくなります。 - レザーウォッシュを泡立てる or 希釈する
- フォームタイプなら、スポンジや柔らかい布にレザーウォッシュを出す
- 液体タイプなら、ぬるま湯に溶かして軽めの洗浄液をつくる
泡で包み込むイメージで使うと、革への負担を抑えられます。
- インソール&ライニングをやさしく洗う
臭いの原因はここがメイン。スポンジに取ったレザーウォッシュで、- インソール表面
- ブーツの中のライニング(布や革の内張り)
を、こすりすぎない程度にやさしく洗います。汗染みが気になる部分は、少しだけ念入りに。
- 固くしぼった布でふき取り → 自然乾燥
清潔な濡れ布巾で洗浄液を丁寧にふき取り、その後は風通しの良い日陰でじっくり乾燥させます。
ドライヤーの熱風や直射日光はNGです。 - 仕上げに軽くブラッシング&保革
乾いたら、表面をブラッシングして形を整え、必要に応じてクリームやオイルで軽く保革を。
これで「見た目」と「臭い」の両方が整った、履き心地の良いレザーブーツに戻ります。
月1回の“洗ってリセット”で臭いを溜め込まない
レザーブーツの臭いは、一度取れたように見えても、また少しずつ戻ってきます。
とはいえ、毎回フルメンテナンスをするのは現実的ではありません。
おすすめなのは、
- 普段:履いたあとはブラッシング+風通しの良い場所で乾燥
- 1カ月に1回くらい:レザーウォッシュでインソール&ライニングを洗って「リセット」
というペース。
こまめなケアと、ときどきの“洗ってリセット”を組み合わせると、「気づいたらブーツがすごく臭くなっていた…」という事態を防ぎやすくなります。
レザーウォッシュを使うときの注意点
最後に、レザーウォッシュを安心して使っていただくためのポイントです。
- 使用できない素材
ヌメ革、爬虫類革、毛皮コート、純白のファーには使用できません。
※ファー単体(色付きのもの)は、目立たない場所でのテストを行ったうえで、やさしくケアしてください。 - 色落ちに注意したい素材
起毛革(スエードなど)、赤や青、淡い色の革は、色落ちしやすい傾向があります。
必ず目立たない部分でパッチテストをしてから、少しずつ様子を見て使いましょう。 - 表示やブランドの推奨もチェック
特に高級ブーツの場合は、洗濯表示やブランドのメンテナンスガイドも確認しつつ、「水分を含ませすぎない」「しっかり自然乾燥させる」ことを意識すると安心です。
レザーブーツの臭い取りは、「消臭スプレーでごまかす」よりも「レザーウォッシュで洗ってリセットする」方が、ブーツにもお財布にもやさしい方法です。
お気に入りの一足を、見た目だけでなく“ニオイ”まで気持ちよく保つために、ぜひレザーウォッシュをレギュラーケアのひとつに加えてみてください。





