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冬の革ジャン、アクロンで洗って大丈夫?失敗しないニオイ対策とレザーウォッシュ活用術

冬になるとヘビロテになる革ジャン。暖房のきいた室内と外気を行き来しているうちに、汗や皮脂、タバコや飲食店のニオイがじわっとしみ込んで、「なんだか自分の革ジャン、匂うかも…」と気になってくる季節です。

そこでつい、「ウールやおしゃれ着に優しいアクロンなら、革ジャンも洗えるのでは?」と考えてしまう方も少なくありません。ただ、一般衣料用の洗剤であるアクロンと、本革専用に設計されたレザーウォッシュでは、革への相性がまったく違います。冬でもお気に入りの革ジャンを長く着るためには、“アクロンの出番”と“レザーウォッシュの出番”をきちんと分けることがとても大事です。


冬の革ジャンが「くさい・ベタつく」理由


冬は汗をかかないイメージがありますが、実は革ジャンの内側は意外とムレています。

  • 通勤電車やオフィスの暖房
  • 室内で着たまま作業・食事
  • マフラーやニットとの重ね着で首まわり・袖口に汗

こうした生活の中で、汗や皮脂と一緒に、ニオイのもとになる水溶性の汚れが少しずつ革の繊維にしみ込んでいきます。 表面のホコリや軽い汚れだけならブラッシングや乾拭きで十分ですが、内側の汗汚れまで溜まってくると、表面ケアだけでは追いつかなくなってきます。


「アクロンで洗っても大丈夫?」が危ない理由


アクロン自体は、とても良いおしゃれ着用洗剤です。ウールやニット、ブラウスなどには頼れる存在です。ただし、本革の革ジャンを洗うことを想定して作られてはいません。

革ジャンにアクロンなど一般の衣類用洗剤を使うと、次のようなリスクがあります。

  • 革に必要な油分まで落としてしまい、ゴワゴワ・カサカサに硬化しやすい
  • pHバランスや洗浄力が本革向けに最適化されておらず、縮み・型崩れ・色落ちの原因になる
  • 短時間でも水にさらすことで、繊維の内部構造がダメージを受ける可能性がある

ニットやウールのコートをアクロンで洗うのは「正しい使い方」ですが、革ジャンはそもそも同じ土俵に乗せてはいけない素材だと考えたほうが安全です。


冬の革ジャンは「こまめなケア+月1回の洗ってリセット」


じゃあ、どうすればいいの?というところで登場するのが、本革専用の栄養洗剤「レザーウォッシュ」です。

レザーウォッシュは、

  • 革のコラーゲン・ケラチン繊維を守る弱酸性設計
  • 汗やニオイのもとになる水溶性の汚れをやさしく落とす
  • 失われやすい油分や保湿成分を洗いながら補給してくれる

という特徴を持った、革用の「洗って整える」ための洗剤です。

冬の革ジャンケアは、次の組み合わせが基本イメージになります。

  1. 日常ケア:帰宅後にブラッシング+陰干しで湿気とホコリをオフ
  2. 月1回程度の“洗ってリセット”:レザーウォッシュ(レザーウエア洗濯機用など)でやさしく丸洗い

アクロンの出番は、インナーやマフラー、ニットなど「周りの布もの」。
革ジャン本体は、レザーウォッシュの出番と割り切るほうが結果的に長持ちします。


レザーウォッシュで革ジャンを丸洗いするときの流れ


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ここでは、レザーウォッシュの「レザーウエア洗濯機用」タイプを使ったイメージで、冬の革ジャン洗いの流れを簡単に紹介します。

  1. 素材表示と状態をチェック


    表地・裏地の素材表示を確認し、シミや傷みがないかをチェックします。心配な場合は、必ず目立たない場所でパッチテストをしてから全体に進みます。
  2. ホコリ落とし・下準備


    ブラシや柔らかい布で表面のホコリを軽く落とし、ファスナーやボタンを閉じて大きめの洗濯ネットに入れます。
  3. 洗濯機でやさしく洗う


    指定の量のレザーウォッシュを入れ、水量多め・弱水流(おしゃれ着コースなど)・短時間で洗います。


    ※一般の中性洗剤やアクロンと混ぜて使うことはせず、レザーウォッシュだけで。
  4. 脱水は短時間、日陰でじっくり乾燥


    脱水はごく短時間にとどめ、ハンガーに掛けて風通しの良い日陰でじっくり乾かします。


    型崩れを防ぐために、肩がしっかりしたハンガーを使い、必要に応じて形を整えながら乾かしましょう。
  5. 乾燥後、手触りを確認して軽く整える


    乾いたあと、手触りがしっとり柔らかく戻っていればOK。気になる部分があれば、革用のクリームやオイルでポイント補修をしてあげてもよいでしょう(塗りすぎには注意)。

一般の洗剤では、ここまで革に配慮した「洗う・守る・潤す」を同時に行うのは難しいところです。レザーウォッシュは、革ジャンを洗うことそのものを前提に設計されているという点が、大きな違いです。


「アクロン」と「レザーウォッシュ」を上手に使い分ける


せっかく手元にアクロンがあるなら、役割分担をすると便利です。

  • アクロンの担当


    インナーのニット、マフラー、ウールのパンツなど、肌に近い“布もの”のおしゃれ着洗い。
  • レザーウォッシュの担当


    革ジャン本体、レザーパンツ、レザーコートなど、「革」そのものの洗浄とニオイケア。

こうやってラインを引いておくと、「うっかり革ジャンをアクロンで洗ってしまった…」という事故も防げます。
冬のコーデ全体を清潔に保つために、“布はアクロン・革はレザーウォッシュ”と覚えておくと安心です。


レザーウォッシュ使用時の注意点(必ず読んでください)


最後に、レザーウォッシュ全般を使う際の大事な注意点です。

  • 使用できない素材
    • ヌメ革
    • 爬虫類革(クロコダイル、パイソンなど)
    • 何枚もの革を縫い合わせた毛皮コート
    • 純白のファー
  • 使用できるが要パッチテストの例
    • 一部のファー(部分的なファー飾りなど)
    • ムートン、起毛革(スエード・ヌバックなど)
    • 赤・青など濃色、淡い色の革は色落ち・色移りしやすいため特に注意

いずれの場合も、必ず目立たない場所でパッチテストを行い、色落ち・シミ・風合い変化がないかを確認してから本格的なお手入れに進んでください。

冬の革ジャンは、「ニオイが気になってきたら捨て時」ではありません。
日々のこまめなケアと、月に一度の“レザーウォッシュで洗ってリセット”を組み合わせれば、アクロンの出番はインナーに任せつつ、革ジャン本体は気持ちよく長く着続けることができます。

「この冬こそ、革ジャンをちゃんと洗ってみようかな」と思ったときは、
“アクロンではなく、革専用のレザーウォッシュ”を思い出してもらえたら嬉しいです。

まさと

世界初の皮革栄養洗剤レザーウォッシュをもっと広めるために奮闘中。 国家資格クリーニング師。 TeMA(クリーニング屋の集まり)https://tema.jp/に所属し、革製品お手入れ情報を日々アップデートしてます。 革のお手入れに関するお問い合わせは弊社サイトで随時、 受け付けております。