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革ジャンの匂いを取るには?自宅ケアで「洗ってリセット」できるレザーウォッシュ活用術

革ジャンって、見た目は最高なのに「なんだか匂う…」と気になり始めると、一気に着る回数が減ってしまいますよね。タバコや焼き肉のニオイ、汗や皮脂、クローゼットのこもった匂い…。実は、そのほとんどは“表面のニオイ”ではなく、革や裏地に染み込んだ汚れが原因です。
消臭スプレーや干すだけでは限界があり、本当にスッキリさせるには「ニオイの元」を落とすことが大切。そこで頼りになるのが、革を洗いながらニオイの元を落とし、繊維を守ってくれる弱酸性の革用洗浄剤「レザーウォッシュ」です。今回は、日常ケアとあわせて、レザーウォッシュで革ジャンの匂いをしっかりリセットする方法をご紹介します。
なぜ革ジャンはこんなに匂いやすいのか?
革ジャンのニオイの元は、主に次のようなものです。
- 着用時にしみ込んだ「汗・皮脂」
- 焼き肉・ラーメン屋・居酒屋などの「生活臭」
- タバコやお香などの「煙のニオイ」
- 湿気からくる「カビ臭・クローゼット臭」
革はもともと“皮膚”だった素材なので、汗や皮脂、水溶性の汚れを吸い込みやすく、一度しみ込むと放っておくだけではなかなか抜けません。
その状態のまま、ファブリーズや香水で“上からごまかす”だけでは、時間が経つとまたモワッとニオイが戻ってきてしまいます。
これはNG!匂いが気になっても避けたい対処法
匂いが気になると、つい次のようなことをしたくなりますが、革にとってはNGです。
- ドライヤーの熱風で一気に乾かす
- →革が縮んだり、表面がカサカサになったりする原因に。
- アルコールの強い除菌スプレーをベタベタ吹きかける
- →皮脂を取りすぎて革が乾燥し、ひび割れのリスクが高まります。
- 強い香りの香水やルームフレグランスでごまかす
- →一時的に誤魔化せても、ニオイの元はそのまま。むしろ匂いが混ざって悪化することも。
- 重曹を直接ふりかけてゴシゴシする
- →粉が繊維に残りやすく、シミやザラつきの原因になります。
大事なのは、「ニオイをごまかす」より「ニオイの元を落とす」方向に発想を変えること。そのために使えるのが、レザーウォッシュでの“やさしい丸洗い”です。
日常の簡単ケア:まずは「干して、拭いて」ニオイをためない
本格的に洗う前に、日頃から次のような習慣をつけておくと、匂いがたまりにくくなります。
- 1.着たあとは必ず風通しのいい場所で陰干し
- クローゼットにすぐ戻すのではなく、1晩〜半日ほど、直射日光を避けた風通しのいい場所でハンガー掛けに。
- 2.裏地(裏の布部分)を固く絞ったタオルで軽く拭く
- 汗が気になるときは、ぬるま湯で固く絞ったタオルで、裏地をポンポンと叩くように拭き、そのあと陰干し。
- レザーウォッシュを少量、ぬるま湯に溶かしてタオル拭きに使うと、汗や皮脂汚れがより落ちやすくなります。
- 3.シーズン中も“たまにリセット”を意識する
- ニオイが気になり始める前に、一度しっかり汚れを落としておくと、その後の匂い戻りが軽くなります。
それでも「もうちょっと本格的にニオイを取りたい」「クローゼット臭・カビ臭が気になる」という場合は、レザーウォッシュでの丸洗いを検討してみましょう。
本気で匂いを取りたいなら:レザーウォッシュで「洗ってリセット」
レザーウォッシュは、革専用の弱酸性洗浄剤です。
- 汗・皮脂・カビなどの水溶性の汚れやニオイの元を落としつつ、
- 革のコラーゲンやケラチンを守りながら、
- 油分や保湿成分を補給してくれる
というのが大きな特徴です。
「革を洗うなんて怖い」と感じる方も多いのですが、レザーウォッシュはもともと革の丸洗い用に作られているので、正しく使えば、クリーニング店に出さなくても自宅で“ニオイリセット”が目指せます。
※洗濯表示が「水洗い不可」の革ジャンでも、レザーウォッシュを使って洗えるケースはあります。ただし、素材や仕立てによってリスクも異なるため、必ず見えにくい場所でパッチテストを行い、ご自身の判断で慎重に進めてください。
レザーウォッシュで革ジャンの匂いを取る基本ステップ
ここでは、レザーウォッシュのレザーウエア用(洗濯機で使えるタイプ)を使った一例をご紹介します。
- 1.素材チェックとパッチテスト
- レザーウォッシュが使えない素材→ヌメ革、爬虫類革、毛皮コート、純白のファー※ファーだけの部分(襟元など)であれば、レザーウォッシュで洗えます。
- また、起毛革(スエードなど)や赤・青・淡い色の革は、色落ちしやすいので特に注意。裏側など目立たない場所で、レザーウォッシュを薄めた液を付けて色移りを確認してください。
- 2.前準備
- ファスナーやボタンを閉じる形崩れを防ぐため、ファスナーやボタンはすべて閉じ、できれば洗濯ネットに入れます。
- 3.洗濯機でやさしく洗う
- 洗濯機にぬるま湯(30°C前後)【水でも可】を入れ、レザーウォッシュを規定量入れます。
- 「おしゃれ着コース」「手洗いコース」など、やさしいコースを選択。
- もみ洗いや長時間の脱水は避け、必要最低限に。
- 4.すすぎ〜脱水は“短時間・やさしく”
- レザーウォッシュはすすぎで油分や保湿成分が一気に落ちてしまわないよう設計されていますが、すすぎすぎもNG。
- すすぎは軽め、脱水も短時間で。
- 5.形を整えながら陰干し
- 脱水が終わったら、すぐに取り出してタオルで軽く水気を押さえ、厚みのあるハンガーにかけて形を整えます。
- 直射日光や暖房の風は避け、風通しの良い場所でゆっくり陰干ししてください。
- 6.完全に乾いたら、仕上がりチェック
- 革がしっとり柔らかくなり、ニオイがかなり軽くなっているのを感じられるはずです。
- 表面の乾燥が気になる場合は、革専用クリームでケアすると、さらに長持ちします。
クリーニングに出す前に、「一度試してみる」選択肢として
革ジャンのクリーニングは、どうしても料金が高くなりがちですし、頻繁に出すのも現実的ではありません。
一方で、レザーウォッシュが1本あれば、
- シーズン終わりに「一度丸洗い」してニオイと汚れをリセット
- シーズン中は、薄めたレザーウォッシュで裏地を軽く拭き取って汗ケア
- 他の革製品(バッグや小物)にも応用
といった形で、自宅でできる“ニオイ対策習慣”を続けていくことができます。
「革を洗うなんてこわい」と感じる方ほど、レザーウォッシュのような“革にやさしい弱酸性洗剤”をうまく使うことで、むしろ長く・清潔に楽しめるようになります。
まとめ:革ジャンの匂いは「ごまかす」より「洗ってリセット」
- 革ジャンの匂いは、汗・皮脂・生活臭・カビなどが革や裏地にしみ込むことで発生
- 香水や消臭スプレーで隠すだけでは、根本的な解決にはならない
- 日常の陰干し・裏地拭きに加えて、レザーウォッシュでの“やさしい丸洗い”を取り入れると、ニオイの元からリセットできる
- レザーウォッシュは、弱酸性で水溶性汚れを落としつつ、革の繊維を守り、油分・保湿も補ってくれる革専用洗浄剤
- ただし、ヌメ革・爬虫類革・毛皮コート・純白のファーには使用不可。起毛革や赤・青・淡色は色落ちに注意し、必ずパッチテストを。
「この革ジャン、もう匂いがダメかも…」と諦める前に、
一度レザーウォッシュで“洗ってリセット”してみませんか?
きちんとケアしてあげれば、まだまだ何年も、あなたの相棒として活躍してくれるはずです。





