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革財布やバッグの汚れ落としに!自宅ケアで使える100均グッズベスト5

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革製品の汚れに悩んでいませんか?実は、財布やバッグなどの革製品は、100円ショップのグッズで手軽に自宅ケアできるんです。専用の高級ケア用品を揃えなくても、ダイソーやセリア、キャンドゥといったお馴染みの100均で購入できる道具でかなり綺麗にできるので驚きです。安価なアイテムを上手に活用すれば、ホコリ落としから汚れ落とし、ツヤ出しや保湿までひと通り対応できます。今回は2025年9月現在入手できるおすすめ「100均革ケアグッズ」ベスト5を紹介します。

自宅で簡単にできる革製品のお手入れ方法を知って、大切な革製品を長持ちさせましょう。


革製品の自宅ケアに役立つ100均グッズ5選


革の財布やバッグをお手入れする際に便利な100円均一のアイテムを、厳選して5つご紹介します。どれも税込110円程度で手に入る身近なグッズですが、「これが意外と使える!」と評判のものばかりです。普段のお手入れから汚れ落としの応急処置まで幅広く活躍してくれるので、ぜひチェックしてみてください。

1.靴用豚毛ブラシ–ホコリ落としの基本アイテム


出典:キャンドゥ(https://ec.cando-web.co.jp/item/4964549024940/)

革製品ケアの基本アイテムは豚毛ブラシです。100均の靴コーナーには、靴磨き用の小さめブラシが売られており、主に豚毛が使われています。靴磨き専用メーカー品に比べ毛の密度はやや少ないものの、価格を考えれば十分に価値ある品質です。財布やバッグ表面のホコリ・ゴミを掃くように優しくブラッシングして落としたり、後述のクリームを塗り広げたりと大活躍します。革を傷つけないよう強くこすりすぎないのがコツです。セリアやキャンドゥ各店で取り扱いがあり、1本持っておくと日頃のちょっとした汚れ落としにも使えるため、革ケア初心者にもまずおすすめできるアイテムです。

2.スニーカークリーナー(ツヤ革・合皮用汚れ落とし)


スニーカークリーナー商品写真

出典:ダイソー(https://jp.daisonet.com/products/4550480062785?_pos=2&_sid=4e5ee897c&_ss=r)

革製品の汚れ落としに使えるのが、ダイソーの「スニーカークリーナー(ツヤ革・合皮用)」です。一見スニーカー用ですが、ツヤのある表革や合皮製品にも使える中性タイプの合成洗剤で、革財布の黒ずみ汚れなどにも効果を発揮します。ボトル先端にスポンジが付いた液剤で、軽く押し当てて液をしみ込ませながらこすると汚れを落とせます。専用クリーナーが手元にないときの代用品として優秀です。使い方は、目立たない部分で試して問題なければ、汚れた箇所に軽く擦り付けて汚れを浮かせ、柔らかい布で拭き取ります。注意点として、革の種類によっては多少の色落ちが報告されています。特に染料仕上げの革(染み込ませて色付けした革)は色落ちしやすいため、一度にたくさん液を使わず少しずつ様子を見ながら使うのが安全です。顔料仕上げ(表面に塗膜を作ったタイプ)の革でも、必ず事前に隅でパッチテストをしましょう。

3.靴用クリーム(無色の液体・油性靴クリーム)


靴用クリーム商品画像

出典:ダイソー(https://jp.daisonet.com/products/4902993173807?srsltid=AfmBOorB0tAw1eq5UX-CtwptUx71ZdAbBHdXPvSEKTcxHnHclzJoXCJP)

汚れを落としたあとは革にツヤを与えて保護するための靴用クリームがあると便利です。100円ショップでは、靴磨き用の無色クリームが液体タイプと固形(缶入り)の油性タイプで販売されています。ダイソーの商品例を挙げると、「液体靴クリーム(無色・30mL)」はカルナバワックス配合で、革靴のお手入れに使えるツヤ出し剤です。スポンジ付きボトルでサッと塗れる手軽さが魅力ですが、起毛革(スエード等)やエナメル、アニリン染め革などには使えません。もう一つの「油性靴クリーム(中缶・無色)」はカルナバワックスに加えシリコンオイルも配合されており、耐水性を高めつつツヤを出せる固形クリームです。こちらも同様にスムースレザー用で、110円商品としては破格の内容と言えます。とはいえ100均の靴クリームには注意点も。100円均一で売られているクリーム類は「乳化性」と記載があってもほとんど水分を含まない油性クリームだったとの指摘もあります(原価を考慮すると仕方ない部分がありますが)。油性クリームは主に革表面のツヤ出し目的で、革内部への潤い補給(保湿)はできません。そのため「クリームを塗ったのに革がしっとりしない…」という場合、潤い不足が解消されていない可能性があります。100均クリームはあくまで表面の美観を整えるための簡易ケア用品と割り切り、革の乾燥を防ぐには専用品による保湿ケアも併用するのがおすすめです。

4.革製品用の布・クロス(靴磨きグローブ/クロス)


クロス商品写真

出典:キャンドゥ(https://ec.cando-web.co.jp/item/4984324017530)

革のお手入れには柔らかい布も欠かせません。ホコリの拭き取り、クリーナーやクリームの塗布、仕上げの乾拭きなど、多用途に使えます。100均では「靴みがきグローブ」や「靴みがきクロス」といった商品名で専用クロスが売られています。例えばダイソーやキャンドゥで扱う靴磨きグローブは手にはめて使えるミトン型で、サッと磨くだけでツヤが出る優れもの。一方、靴みがきクロス(革靴用)は14×19cmほどの布でポリエステルと綿の混紡素材。また、綿100%の「コットン靴みがきクロス(2枚入り)」もあり、こちらは22×30cmと大判で柔らかな綿素材なので革に優しく、クリーム塗布から乾拭きまでオールマイティに使えます。革財布程度のサイズであれば使い古しのTシャツ生地でも代用できますが、100円で専用クロスを用意しておくと繊維くずも出にくく安心です。お手入れの際は、クリームを付ける用・乾拭き用と布を分けて使うと効果的です。

5.ハンドクリーム(保湿用)


ハンドクリーム商品写真

出典:ダイソー(https://jp.daisonet.com/products/4549131779707?_pos=1&_sid=5944ceaeb&_ss=r)

意外かもしれませんが、スキンケア用のクリームも革のお手入れに役立ちます。革は動物の皮膚ですから、人の肌用のクリームで油分と水分を補給するという発想です。革製品を水洗いしたりクリーナーで汚れを落とした後は、革内部の水分・油分が抜けてカサつきがちになります。そこで、セリアやダイソーで買える無香料タイプのハンドクリームを薄く塗り込めば、応急的に潤いを与えて乾燥とひび割れを防ぐことができます。特にダイソーで手に入る「日本製フェイスクリームSQ」はスクワラン配合でベタつかず、革の保湿にも比較的代用しやすいでしょう。スクワランやミネラルオイルを含むクリームは、人間の皮脂に近い成分で革にも適度な油分を補給できます。使い方は、ごく少量のクリームを布または指に取り、革全体に円を描くように塗り広げます。塗りすぎた場合や縫い目などに残ったクリームは先のブラシで軽く掃いて均一になじませましょう。

※注意:食品由来のハンドクリーム(尿素配合や柑橘成分入りのもの等)は革を劣化させる可能性があるので避け、無香料でシンプルな保湿成分のものを選ぶのが無難です。また長期的には革専用のクリームを使う方が理想的なので、ハンドクリーム活用はあくまで手元に専用品がない場合の応急処置と考えてください。


番外編:使用は控えたい100均ケア用品


100円ショップで手に入る中には、革製品のためにあまり使わない方が良いアイテムも存在します。便利そうに見えて実は革を痛めてしまう恐れがあるものや、効果が不十分なものです。ここでは代表的な例をいくつか挙げます。

  • 汚れ落としシート(ウェットシート)
    • 革用とうたったお掃除シートが売られていることがありますが、多くはシリコンオイルを含んでいます。シリコン成分は表面をコーティングして一時的にツヤを出す反面、革を乾燥させてひび割れの原因になる可能性があります。革の汚れ落としには、シートではなく革専用クリーナーや中性洗剤の薄め液を使う方が安全です。
  • 靴磨きスポンジ(簡易ツヤ出し)
    • 黒や無色の液剤が染み込んだスポンジで、靴を擦るだけで光沢が出る商品があります。便利ですが、成分表を見るとこちらもシリコンオイルを含んでいるものが多く、揮発すると革を乾燥させがちです。すぐツヤが欲しいときに使う分には構いませんが、長く使いたい革にはシリコン系は避けた方が無難でしょう。
  • 防水スプレー(シリコン系)
    • 革靴・革製品用の防水スプレーにはフッ素系とシリコン系がありますが、100均で手に入る安価なものはほぼシリコン系です。シリコン樹脂で表面を覆うと水は弾きますが、その後に保湿クリームを塗っても弾かれて浸透しなくなります。いったん付着したシリコン被膜は強力で簡単には落とせないため、結果として革が内部から潤いを得られず劣化を招く恐れがあります。革を長持ちさせたいなら、100均のシリコンスプレーは使わず、多少高価でもフッ素系の専門製品を選ぶ方が賢明です。
  • 100均の靴クリーム(過信は禁物)
    • 前述の通り、100均の靴クリームは油分主体で保湿力が低いため、それだけで完結したお手入れにするのはおすすめできません。ツヤ出し用途としては使えますが、革が乾燥している場合は別途保湿ケアをする必要があります。革専用メーカーの乳化性クリーム(有機溶剤・油脂・水分をバランス良く含むもの)の方が革のコンディション維持には適しています。100均クリームを使う場合は、あくまで応急的なツヤ出しと割り切り、定期的には専用品で栄養補給するのが理想です。
  • メラミンスポンジ
    • キッチン掃除でおなじみの白いメラミンフォームスポンジも、一部では革の黒ずみ落としに使えるとされています。中性洗剤を染み込ませて革表面を軽く擦ると黒ずみ汚れが落ちることもありますが、その仕組みはスポンジが微細なヤスリの役割をして表面を削っている状態です。当然ながら革の表面を傷めるリスクが高く、繊細な革ほど擦り傷や色剥げの原因になります。どうしても落ちない頑固な汚れにスポット的に使うのはありですが、頻繁に使うのはおすすめできません。基本的には最後の手段と考え、極力ブラシや布でのケアで対処しましょう。


まとめ


身近な100円均一グッズを活用すれば、革財布や革バッグの汚れ落とし・お手入れがぐっと手軽になります。ブラッシングでホコリを落とし、必要に応じて洗剤やクリーナーで汚れを除去、クリームでツヤと油分を補給し、布で磨き上げる――この一連の流れが自宅で安価に再現できるのは嬉しいですね。

初めはハードルが高く感じる革のお手入れも、まずは100均グッズで試してみれば「案外簡単だし効果もある!」と実感できるはずです。

ただし、100均アイテムはあくまで入門的な位置づけなので、大切な革製品を長く愛用するには定期的に専用ケア用品で本格的なケアをしてあげることも忘れないでください。

レザーウォッシュ画像

もし「革のニオイやカビまでスッキリ落としたい」「もっと本格的に洗浄したい」といった場合には、革製品用の専用洗剤を使う方法もあります。自宅で革製品を丸洗いできる「レザーウォッシュ」という洗剤は、洗いながら革に栄養と潤いを与え、カビや臭いまでまとめて落とせる画期的なアイテムです。世界初の自宅で洗える皮革用洗剤とうたわれており、水洗いNGと言われてきた革の常識を覆す製品として注目されています。まずは身近な100均グッズで気軽にお手入れを始めつつ、必要に応じてこうした専用品も検討してみると良いでしょう。革製品を自宅ケアで綺麗に保ち、お気に入りの財布やバッグを末永く愛用してくださいね。

aki

サッカーと野球に夢中な中高生を持つ主婦。洗いたい革製品の前で悩んでる素人です。