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コラム

ヴィトンの財布、洗ってみた──高級レザーはどこまで耐えられる?

はじめに:やってはいけない。でも、やってみた。


正直に言います。
「ヴィトンの財布は洗っちゃダメ」──これはレザーケアの常識。
でも、どうしても試したかったんです。なぜかって?
私が愛用している10年もののLouis Vuittonの「ジッピー・ウォレット」、くすみと黒ずみが限界突破してたから。

買い替えか、プロのクリーニングか、自宅でメンテか──。

買い替えたら100,000円以上、プロのクリーニングなら18,000円くらい、噂のレザーウォッシュで自宅クリーニングなら2,800円──。


3択の末、私は自宅でレザーウォッシュを使って泡で洗うという道を選びました。


STEP 1:現状チェック──くすみ・黒ずみ・小傷の三重苦


久しぶりにじっくり観察すると、角は黒ずみ、ボタン周りはくすみ、全体に疲れた印象。
ティッシュで軽く拭くと、うっすら茶色い皮脂汚れが……。
あのヴィトン特有の発色とマットな艶は、すっかり遠い昔。


STEP 2:使ったアイテム


今回使用したのは、以下の2点。

  • レザーウォッシュ(株式会社ミズタニ)
    • 弱酸性泡タイプのレザークリーナー。馬毛ブラシ不要で、泡が汚れを浮かせる。
  • マイクロファイバークロス(100均)
    • 濡れ・乾き2枚で使い分け。毛羽立ちがなく柔らかい。


STEP 3:いざ、洗浄


  • 1.泡をのせて、30秒放置。
     軽く汚れを落とした後、泡を乗せてみる。刺激臭なし。無臭。泡がどんどんグレーに変わっていく…。
  • 2.濡れクロスで拭き取り。
     「叩く→拭う」を丁寧に繰り返すと、色のトーンがワントーン明るく!
  • 3.乾いたクロスで仕上げ拭き。
     この時点で、手触りがふっくら。陰干しでしっかり乾燥させます。


結果:まさかのヴィトン復活劇


  • :くすみ消え、発色が戻る
  • 手触り:乾燥感が消えてしっとり
  • 香り:レザー本来の匂いが復活

買った当初の新品とはいかないまでも、
「手入れされた上質な革財布」に見えるほどLouis Vuittonのジッピー・ウォレット復活!


まとめ:洗う=自己責任。でも、効果は絶大。


当然ですが、ヴィトン公式が洗浄を推奨しているわけではありません。
特に型押し革は繊細なので、リスクゼロではない。

でも「どうせ買い替えようか悩んでた」なら、
泡洗浄+保湿ケアでワンチャン復活、ありだと思います。


おわりに:革は“育てるもの”と実感


長年連れ添った財布が、ほんの少し息を吹き返した感覚。
これからも1ヶ月に1度、泡洗浄で育てていこうと思います。

「高級だから手をかける」
そんなレザーライフ、悪くないですよ。

aki

サッカーと野球に夢中な中高生を持つ主婦。洗いたい革製品の前で悩んでる素人です。