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コラム

お子様のサッカーボール・キーパーグローブの選び方とお手入れ

小学校低学年でサッカーを始めるお子様(キーパー)には、まずは体に合ったサッカーボールとキーパーグローブを選んであげることが大切です。本コラムでは、某スポーツ用品店店長のコメントも交えながら、低学年向けのボール・グローブ選びのポイントと、用具を長持ちさせるお手入れ方法について解説します。

例えば、小さなお子様には扱いやすい3号球のサッカーボールがおすすめです。表面素材は耐久性が高く水を吸いにくい合成皮革製が主流で、価格帯は3,000~4,000円程度のものを選ぶと品質も十分でしょう。また、キーパーグローブはお子様の手に合ったフィット感が最優先です。加えて、グローブの手のひら部分(パーム)の種類(柔らかいソフトタイプか硬めのハードタイプか)や、指のケガを防ぐフィンガーセーブ機能の有無もチェックしたいポイントです。

さらに、お子様の大切なサッカー用品を長く清潔に使うためには、日頃のお手入れも欠かせません。泥や汗で汚れたボールやグローブを放置するとカビや悪臭の原因になります。そこで活用したいのが、合成皮革を含む革製品でも水洗いできる画期的な洗剤「レザーウォッシュ」です。弱酸性・天然成分で革に優しく、洗浄と保護を同時に行える特許取得済みのクリーナーを使えば、お子様のサッカー用品を自宅で安心して丸洗いでき、清潔さと長持ちの両方を実現できるでしょう。


サッカーボールの選び方(低学年向け)


小学校低学年のお子様には3号サイズのサッカーボールが最適です。直径約19cm・重さ300g程度と小さい子でも扱いやすい大きさで、まずは3号球から始めるのがおすすめです。いきなり大人用の5号球を使うと重くて上手く蹴れず、「サッカーって難しい…」と感じさせてしまうかもしれません。

選ぶ際のポイントをまとめると、次のとおりです。

  • ⚫︎サイズは3号球を選ぶ
    • 小学校低学年には3号球が標準です。小さな体でもボールをコントロールしやすく、サッカーの楽しさを感じやすいサイズです。まずは3号球でボールに慣れることが大切でしょう。
  • ⚫︎素材は合成皮革が◎
    • サッカーボールの表面素材には人工皮革(合成皮革)が主流です。ナイロンやポリウレタン製の人工皮革は耐摩耗性が高く、水を吸って重くなりにくいため雨の日でも扱いやすい利点があります。ビニール製よりも手触りが良く、練習から試合まで幅広く使えます。
  • ⚫︎価格帯は3,000~4,000円前後
    • お子様の初めてのボールであれば、だいたいこの価格帯で十分品質の良い検定球が手に入ります。あまり安すぎるボールは耐久性に不安があるため、信頼できるメーカーの3号球を選びましょう。3,000円台であればモルテンやミカサなど国内メーカーのボールも購入できます。

ボールは消耗品でもありますが、丁寧に使えば低学年のお子様であればしばらく買い替えずに使えるものです。高学年になったら4号球に買い替えてあげましょう。遊びや練習の後は表面の泥やホコリを落とし、日陰でしっかり乾かすようにしましょう。これだけでもボールの劣化を防ぎ、長持ちさせることにつながります。


キーパーグローブの選び方


ゴールキーパーを務めるお子様には、グローブ選びも重要です。まずサイズ選びですが、成長期の手に合うものを選びましょう。実際に試着してみて、指先に5mm~1cm程度の余裕があるサイズがベストとされています。ぴったりすぎると衝撃で突き指しやすくなるため、少し余裕があった方が安心です。小学生向けには一般的に4号や5号といったジュニアサイズの展開が多いので、サイズ表を確認して適切なものを選びましょう。

次にパーム(手のひら部分)の種類です。キーパーグローブのパーム素材には大きく分けてハードタイプとソフトタイプがあります。それぞれ特徴が異なるため、お子様の用途に合わせて選びます。

  • ハードタイプ>
    • パームが硬めで耐久性・耐摩耗性に優れています。グリップ力や衝撃吸収はソフトタイプに劣るものの、毎日の練習など頻繁な使用でも傷みにくいのが利点です。消耗を抑えて長く使いたい場合や、練習用グローブとして適しています。
  • ソフトタイプ>
    • パームが柔らかく、衝撃を和らげボールをしっかりつかむ高いグリップ力があります。ただし素材が繊細な分、摩耗しやすく耐久性はハードより低めです。手に馴染みやすくボールを掴みやすいので、試合用やここ一番で活躍させたいグローブに向いています。

最後に、フィンガーセーブ機能についてです。これはグローブの指の部分にプラスチックや金属の支柱(フレーム)が内蔵されており、ボールを受けたときに指が反り返るのを防いでくれる機能です。強いシュートを受ける際の突き指防止に役立ち、小さなお子さんが恐怖心なくプレーする助けにもなります。フィンガーセーブ付きグローブは多少価格が上がりますが、指のケガが心配な場合には検討してみる価値があります。なお、一度フィンガーセーブに慣れると素手の感覚との差が出るため、慣れないうちは外せない仕様のものではなく着脱可能なタイプや、まずは指先の余裕で調整する方法もあります。

グローブも使った後は風通しの良いところで陰干しして乾燥させ、汗や泥汚れを落として清潔に保つよう心がけましょう。グローブは汗で内部が蒸れやすく、放置すると臭いの原因にもなります。次章では、革製のグローブやシューズなどのお手入れに便利な洗剤をご紹介します。


お手入れの必要性と基本ケア


サッカー用品を長持ちさせるには、日々のお手入れが欠かせません。子どもは思い切り練習すると泥だらけ・汗びっしょりになりますから、用具もすぐ汚れてしまいます。汚れをそのままにしておくと、見た目が悪くなるだけでなくカビの発生嫌なニオイの原因にもなります。特に革製品や人工皮革製のボール・グローブは、水気や汚れを放置すると劣化が早まる恐れがあります。汗に含まれる塩分や皮脂は素材を傷めますし、泥汚れは雑菌の温床になりがちです。

基本的なお手入れとして、使用後は汚れを落として乾燥させることを習慣にしましょう。

ボールは柔らかい布で表面の泥を拭き取り、グローブは流水で泥を落とした後に軽く絞って陰干しします。直射日光やドライヤーの熱で急激に乾かすと革や樹脂を痛めるので避け、自然乾燥させてください。また、完全に乾いたら革用のオイルや保湿クリームを薄く塗ってあげると、ひび割れや硬化の防止になります。こうした基本ケアだけでも道具の寿命はぐっと延びるでしょう。

しかし、「革製品は水に弱いから洗ってはいけない」と聞いたことがある方も多いかもしれません。確かに従来、革のスパイクやグローブは水洗いすると固く縮むのでNGとされてきました。その理由は革の主成分にあります。革の繊維の約90%はコラーゲンなどタンパク質でできており、水に濡れるとタンパク質が変性して硬化・劣化してしまうためです。また、革の柔らかさを保つ細胞間脂質(油分や保湿成分)も水洗いで流出してしまい、ゴワゴワに縮んでしまいます。こうした性質のため、革のグローブやシューズを丸洗いするのは敬遠されてきたのです。


革製品も洗える『レザーウォッシュ』の紹介


そこで登場したのが、自宅で革製品を洗える画期的なクリーナー「レザーウォッシュ」です。革と人の肌は似た構造を持っており、人の肌に優しい弱酸性の洗浄が革にも適しているという発想から生まれました。レザーウォッシュは弱酸性で天然由来の成分を主体とした皮革用栄養洗剤です。洗浄と同時に革の潤いを保つ栄養分を補給し、革を傷めないよう保護する成分が含まれています。そのため、水で丸洗いできなかった革製品でも安心して洗浄できるのです。

革が水に弱い原因を克服する工夫

 レザーウォッシュは特殊な技術で水のpHバランスを調整し、水洗いで流出しがちな油分などの成分を新たに補給しながら洗うことができます。これにより汚れをしっかり落としつつ、革本来のしなやかさや風合いを損なわずに蘇らせることができます。普通の洗剤で革を洗うと汚れと一緒に革の成分まで溶け出してしまい革が硬化・縮みますが、レザーウォッシュなら革繊維のタンパク質を変性から守りつつ、失われた油分・保湿成分を補充してくれるので革がゴワつきません。この製品はメーカーが世界で初めて開発に成功した特許取得済みの技術で作られており、発売以来75万本以上を売り上げるヒット商品となっています。

レザーウォッシュの主な特長

 除菌・消臭効果にも優れており、カビや嫌な臭いの原因も強力に洗い落としてくれます。まさにコンセプトは「スキンケア発想」で、汚れや汗を落としながら革を保護・再生してくれる頼もしいクリーナーです。使用方法も簡単で、水洗いできる革製品になら幅広く使えます。たとえば「レザーウォッシュ靴・革小物丸洗い用200ml」(税込約3,080円)は、ご家庭で革製スニーカーやスポーツシューズ、革手袋などを手軽に丸洗いできる製品です。革だけでなく人工皮革(合皮)にも使えるので、サッカーボールやキーパーグローブのお手入れにも応用できます。お子様の泥だらけのスパイクも、レザーウォッシュを使ってケアすれば清潔さと革のしなやかさを保ったままスッキリ洗えます。


まとめ


お子様がサッカーを楽しく安全に続けるためには、体格や用途に合った用具選びと、適切なお手入れの両方が大切です。低学年にはサイズの合ったサッカーボール(3号球)とフィット感重視のキーパーグローブを選び、道具を大切に使う姿勢を身につけさせてあげましょう。さらに、汚れたまま放置せずに日々のお手入れをすることで、ボールやグローブの状態を良好に保てます。革製品のお手入れにはレザーウォッシュのような便利なアイテムを活用し、清潔で長持ちするようケアしてあげてください。道具が長持ちすれば経済的にも助かりますし、何よりお気に入りのボールやグローブをいつも気持ちよく使えるので、お子様もきっとサッカーへの意欲を一層高めてくれることでしょう。