
Column
コラム
革のトートバッグの汚れの落とし方――“水洗いNG”を覆す特許ケア

革トートバッグは使い込むほど手に馴染み、ファッションの魅力を底上げしてくれるアイテムです。しかし雨ジミや手垢、飲み物のシミが付くと――「革は水洗いできないから拭き取るしかない」と諦めていませんか?
革が水に弱いとされるのは、
①革の90〜95%がコラーゲンやケラチンなどタンパク質でできており、水分で変性すると硬化・縮みが起こる、
②革をしなやかに保つ油脂・保湿成分(細胞間脂質)が水洗いで流出する
──という2大メカニズムが原因です。ところが近年、弱酸性でタンパク質を保護しながら油分を同時補給する「レザーウォッシュ」が登場し、自宅でも革トートを丸洗いできる時代になりました。
もちろんヌメ革など水に極端に弱い素材は慎重さが必要ですが、一般的なスムースレザーやシュリンクレザーなら“気になった都度”手軽に洗えるのが最大の利点。本稿では革が水に弱い理由をやさしく解説したうえで、月1回の基本ケアと、特許取得のレザーウォッシュを使った最新“水洗いメソッド”をご紹介します。
革トートの“水洗いNG”はなぜ?
タンパク質が変質するから硬くなる
革は動物の皮膚を鞣(なめ)して作られ、90〜95%がコラーゲンやケラチンといったタンパク質細胞で構成されています。タンパク質は熱や水で構造が壊れやすく、水に長く浸すと繊維が膨潤→乾燥時に収縮し、ゴワゴワに硬化してしまいます。
油脂・保湿成分が流出してカサつく
繊維のすき間には、革を柔らかく保つ油脂成分と保湿成分(細胞間脂質)が存在します。水洗いでこれらが溶け出すと、革は乾燥して白く粉を吹いたり、ヒビ割れの原因になります。
月1回で十分!基本のお手入れルーティン
月1回のお手入れを欠かさず実施することで、革のトートバッグはきれいを持続、そして長持ちします。お手入れ自体はシンプルですから、是非実行してみてください。
- 1.ブラッシング:馬毛ブラシでホコリを払う
- 2.乾拭き:柔らかいクロスで手垢を伸ばし取る
- 3.保革クリーム:米粒2粒を全体に薄くのばす
- 4.防水スプレー:屋外でムラなく噴霧→陰干し
時短ケアにはレザーウォッシュ
レザーウォッシュは、革の洗浄と皮革組織の保護・栄養補充を同時に行うオールインワン商品です。
レザーウォッシュの特徴
- 弱酸性:タンパク質を保護し変性を防ぐ
- 洗浄+栄養補給:天然界面活性剤で汚れを浮かせつつ、動物性精油+保湿成分が油分を補う
- 特許取得:革の丸洗いを可能にした独自処方
使い方は3ステップ
- 1.事前準備
- 色落ちチェックタオル等にレザーウォッシュを含ませ、クリーニングしたバッグに刷り込み色落ちしないか確認する。この系統の色は色落ちし易いのでよく確認する。
- 2.クリーニング
- 汚れの拭き取りタオル等に泡を乗せ、革に染み込ませるように汚れを拭き取る。
- 3.陰干し、乾燥
- 革を休ませるように、風通しの良い場所で陰干し乾燥させる。
こんな悩みに効果を実感
まず多いのが汗ジミや手垢。水溶性の汚れは乾拭きだけではほとんど落ちず、表面に広がった皮脂と混ざって黒ずみになります。レザーウォッシュは弱酸性の泡で汗を分解し、同時に油分を補給するので、洗い上がりはさらっと清潔。
次に、コーヒーや醤油などの液体系シミ。従来はクリーニング店に出しても完全に取れず、しかも高額でしたが、短時間の浸け置きで色素を浮かせて拭き取れるため、家庭でもコストを抑えてリセットできます。
さらに厄介なのがカビ臭。消臭スプレーで一時的にニオイをマスキングしても根本の菌は残ります。レザーウォッシュは洗浄と同時に除菌まで行うため、カビの再発を防ぎながら革本来の柔らかさをキープできます。
こうした日常的な悩みを、自宅で気付いたときにすぐ解決できるのが最新ケアの強みです。
注意:ヌメ革には細心の注意を
生成りのヌメ革トートは染色・表面加工がほぼ施されておらず、水だけでも濃染みが出やすい素材です。レザーウォッシュでも色ムラが残る恐れがあるため、ヌメ革ユーザーは基本の乾拭き&クリームケアを徹底しましょう。
まとめ
- 革トートバッグの魅力を長持ちさせる鍵は“月1回のお手入れ”と“汚れが気になった都度のケア”。
- 革が水に弱いのはタンパク質変性と油脂流出が原因。でも弱酸性×栄養補給のレザーウォッシュなら丸洗いOK。
- 特許取得の最新技術で、家庭でもサッと洗えて清潔&しなやか。
「お気に入りを毎日気持ちよく使いたい」――その願いを叶える新しいケア習慣を、今日から始めてみませんか?